ちりめん漁の海〜志布志湾〜

ちりめん漁はバッチ(二隻引)漁法です。網を引く2隻と魚群探知機をのせた回収船の3隻が1組になって行います。
現在、志布志湾内でちりめん漁を営んでいる網元は、約15軒。多くの網元が昔から家業としてちりめん漁にたずさわっています。志布志湾を代表する良質のちりめんはここから生まれました。繁忙期には、それぞれの網元が1日に約500〜600kgのちりめんを収穫します。長年の経験と勘、息の合った作業が漁の成果を物語ってくれる瞬間です。外洋に続くおおらかな海原に浮かぶちりめん漁の船々。ちりめん漁は豊かな海の幸を象徴する志布志の風景と言えるでしょう。
漁は早朝から日没まで一年を通して行われ、沿岸近くにある枇榔島を中心に、春は岸近くの浅瀬、冬は沖合い付近まで、季節や天候によって漁場を移して網を打ちます。
その時点で変わる旬の味を知り尽くした漁師たちは、今日も志布志の海で最高のちりめんを追って船を出しているのです。
回収船からの指示で2隻の船が魚群を追い込みます。距離を狭めながら全長250mの網をゆっくりと巻き上げていきます。やがて銀色に輝くちりめんがいっぱいに入った網を漁師達が引き上げます。漁網いっぱいに跳ねる姿は海の豊かさと生命力を感じさせます。
